World Robot Summitで優勝、経済産業大臣賞を受賞

この度、操学舘ドローンスクールはWorld Robot Summit(WRS)2025にTeam Sogakkanとして出場し、標準性能評価ドローンチャレンジ(STM)部門で優勝、経済産業大臣賞を受賞しました。

World Robot Summitとは?

WRSはロボットの社会実装や研究開発の加速を目的とした国際的なロボット複合イベントです。過酷環境ドローンチャレンジ、プラント災害チャレンジ、シミュレーション災害チャレンジ、標準性能評価チャレンジの4つから構成されています。

標準性能評価ドローンチャレンジ

今回Team Sogakkanとして出場したチャレンジである、標準性能評価ドローンチャレンジについてご説明します。

標準性能評価ドローンチャレンジとはプラントや災害現場を抽象化した、動的な変化を伴う様々なフィールドで、4つの標準性能を評価するチャレンジです。過酷環境下における、ドローンの社会実装促進を目的として行われています。

4つの標準性能とその評価内容は以下の通りです。

  • 運動性能:競技フィールドを10往復する時間を評価
  • 探査機能:タスクの完成度で評価
  • 地図生成機能:競技フィールドの地図生成、探査対象の位置推定と意味理解、およびその情報の地図内埋込性能を評価
  • 自立性能:運動性能及び探査性能の自律化を評価

そして、これらの性能が評価される競技フィールドは以下の通りです

  • 競技フィールド1:狭隘空間水平スラローム
    幅2m×高さ2m×奥行き10m(予定)の閉鎖空間において交互に配置された垂直壁を回避しながら往復を行います。
  • 競技フィールド2:狭隘空間垂直スラローム
    競技フィールド1と同じ環境で、今度は水平壁を回避しながら往復を行います。
  • 競技フィールド3:トラスフィールド
    パイプで構成された正四面体と三角柱を組み合わせたトラスフィールドの往復を行います。
  • 競技フィールド4:複合型(シークレットフィールド)
    競技フィールド1~3の基本単位を組み合わせたフィールドで競技当日に公開されます。

加えて、過酷環境チャレンジの特徴として、過酷環境因子の導入があります。これは競技ステージに応じて風や雨、煙や粉塵などどれか一つの要素を選択するものです。過酷環境因子の難易度により加点され、準決勝及び決勝では難易度が上がり、選択幅が狭くなっていきます。

Team Sogakkanの歩み

大会に出場するにあたり、社会におけるドローンの地位を向上させたいという思いのもと、準備に励んできました。災害時、人のリスクを最小限に抑えた効率的な災害対応ができるドローンの可能性を最大限アピールすべく大会に挑みました。

今回、Team Sogakkanは弊社に加えて、関西学院大学総合政策学部メディア情報学科所属の山田ゼミも参加し、共同チームとして大会に出場しました。ゼミ生のみなさんにはリアルタイム空撮画像処理と人工知能を用いた物体認識システムを開発に協力してもらいました。

大会は全部で3日間開催され、予選・準決勝は一位通過、そして決勝では優勝することが出来ました。オペレーターの操作技術、機体の調整、知識と技術のバランスなど様々な箇所で評価していただきました。

優勝という結果はもちろん嬉しかったですが、災害対応におけるドローンの可能性に貢献できたのもとてもうれしかったです。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。今回の優勝を糧に、より成長した姿をお見せできるようこれからも精進してまいります。これからもTeam Sogakkan、そして操学舘ドローンスクールの応援をよろしくお願いいたします。

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