災害対応におけるドローンの機種選定

ドローンには様々な種類があります。種類が多すぎるせいで、どの機体が災害対応に適しているのかわからない方も多いのではないでしょうか。
今回は、ドローンの機種を基本的な部分からご紹介し、向いている場面や特徴などについてもご説明します。

機体の種類

ドローンの機体は大きく分けると、「固定翼型」、「パワードリフト型」、「回転翼型」の3つがあります。

・固定翼型(飛行機型)
比較的少ないエネルギーでの長距離飛行が可能です。故障などが原因で意図する方向に進めなくなった場合でも、滑走状態にすることで墜落を防ぐことができます。一定の安全性を確保し、安定した飛行が特徴です。

・パワードリフト型(VTOL型)
垂直方向での移動・離着陸が可能でありながら、巡航時には前進飛行することが可能です。これにより、柔軟性と効率性の両方を兼ね備えた機体となっています。

・回転翼型
回転翼型にはヘリコプター型とマルチローター型の2種類が存在します。どちらもパワードリフト型と同じく、垂直方向での移動・離着陸が可能です。
まずはヘリコプター型についてご紹介します。この機体は低速での飛行が可能です。一箇所に配置された大型の翼によって効率的に飛行することができます。
一方、マルチローター型は複数の翼を高速回転させることで空を飛んでいます。比較的単純な構造なため、管理・調整がしやすく、近年では広く普及しています。
消防の活動では、これらの回転翼型ドローンが多く活用されています。狭くゆとりのない場所でも離着陸することができ、空中で停止しながら定点観測や物資投下等を行うことができる、この柔軟性が評価されています。

マルチローター型ドローン

ここでは、消防での活用例が多い回転翼型の中でも、マルチローター型について詳しくご紹介します。

マルチローター型ドローンは大型機、中型機、小型機の3種類に分類することができます。ここでは、3種類それぞれについて、どのような災害現場に向いているのかご紹介します。

・大型機
広範囲の災害調査や物資輸送を遂行する機体が多く、広域災害に適していると考えられます。複数のプロペラによって飛行するため、安定性が高く比較的重いものでも積載可能です。一方で、離着陸を行う場所の選定が難しいというデメリットもあります。

・中型機
災害対応における判断が難しい中規模災害の情報収集に向いています。中型機に赤外線カメラを搭載させることで、要救助者の捜索や残火確認、その他安全管理に活用することができます。大型機ほどの柔軟性はありませんが、状況に応じた迅速な対応が可能です。

・小型機
小型機は倒壊した建物やNBC災害(核・生物・化学による災害)現場など、人の立ち入りが困難かつ危険な場所での災害対応に向いています。狭小空間での活動が可能な特徴を活かして救助活動支援を行うことが可能です。一方で、安全性を保つためのセンサーが十分でない機体も多く、飛行可能な時間も短いです。そのため、操縦には高度な飛行技術が求められます。

このように、ドローン多様な場面で活用することができますが、用途に適した機種選定が必要です。

最後に

当スクールでは、災害対応における最適なドローンの選定をサポートしております。
気になることがございましたら、ぜひご相談ください。

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