ドローンの導入を検討する際、どのドローンが用途に適しているのか悩まれる方も多いのではないでしょうか。
今回のコラムは、バッテリー式ドローンと給電式ドローンの違いや特徴について詳しくご説明します。また、災害対応特化型ドローンスクールの知識を各機体がどのような災害現場での運用に適しているかなどについてもご紹介いたします。ぜひ最後までご覧ください。
バッテリー式ドローン・給電式(テザー式)ドローン
まずは、各機種の概要をご紹介します。
・バッテリー式ドローン
あらかじめ充電しておいたバッテリーを、飛行の直前にドローンに装着し飛行させるドローンです。私たちがドローンと聞いて想像する最も一般的なタイプであり、市場のほとんどを占めます。

・給電式(テザー式)ドローン
地上にある給電装置とドローンを有線で繋ぐことで、電力供給を常に受けながら飛行するドローンです。テザー式と呼ばれることも多く、バッテリー交換の必要はありません。

各機体のメリットとデメリットは以下の通りです。
| 項目 | バッテリー式 | 給電式 |
|---|---|---|
| メリット |
・広範囲の飛行が可能 ・種類が豊富 ・特別な設備が不要 |
・長時間の飛行が可能 ・安定した電力供給 ・一部飛行申請の免除 |
| デメリット |
・飛行時間の制限 ・バッテリーの管理 ・温度変化に弱い |
・飛行範囲の制限 ・ケーブルが風の影響を受ける ・電力確保 |
バッテリー式ドローンは広範囲での飛行が可能です。ドローン市場のほとんどがバッテリー式ドローンであるため、種類が多く自身の用途に合った機体を見つけることができます。また、給電式ドローンのような地上の給電装置が必要ないため、特別な設備を準備する必要はありません。ですが、デメリットもあります。バッテリーを全て消費すると飛行不可になるため、飛行時間に限りが生じます。また、事前にバッテリーを充電したり、交換用のバッテリーを準備したりなど、バッテリーを管理する作業が必要となってきます。加えて、バッテリーは温度変化に弱いため、高温や低音での運用には注意が必要です。
給電式ドローンは給電しながら運用するため、理論上24時間の飛行が可能です。外部電源から常に電力が供給されていることにより、安定した電力供給の中、ドローンを運用することができます。また、給電を有線ケーブルで行うため、高度30mまでの飛行であれば係留飛行扱いとなります。この場合、飛行申請が不要となり、申請手続きの省略が可能です。一方で、給電式ドローン特有のデメリットもあります。ケーブルでドローンを常に係留しているため、ケーブルの範囲内でしか飛行させることができません。また、ケーブルは風の影響を受けやすく、強風時には絡まったり断線したりする恐れがあります。加えて、電源設備の準備が必要なため、電力確保が困難な場所では使用が制限される場合もあります。
ドローン運用に適している現場
前記で紹介した通り、バッテリー式ドローンと給電式ドローンには様々なメリットとデメリットがあります。これらを踏まえ、それぞれの機体がどのような災害現場での運用に向いているのかご紹介します。
・バッテリー式ドローン
このドローンは比較的小回りが効くため、屋内などの障害物の多い場所での活用に適しています。そのため、倒壊家屋内での捜索活動や、建物火災などの現場で運用することが可能です。また、ケーブルによる制約を受けないため、木々が茂る山間部での人命救助や広域災害の被害調査、地形の測量などにも適しています。
・給電式ドローン
このドローンは長時間のホバリングが可能であるため、定点での監視・観測に適しています。空中固定カメラの役割を果たすことができ、現場の指揮に役立てることも可能です。また、照明に特化したドローンを使用することで、ドローンそのものを照明装置として使用することができ、足場の悪い現場や水上などで空飛ぶ照明として活用することができます。
それぞれの特性を活かしたドローン運用を実施することで、安全かつ効率的に災害対応を行うことができます。
最後に
今回のコラムでは、バッテリー式と給電式の違いについて詳しくご紹介しました。ご紹介した内容がドローンを導入する際の参考になれば幸いです。
当スクールは災害現場でのドローン活用を積極的にサポートしております。消防本部のドローン運用など様々なサポートを行っておりますので、気になった方はぜひご相談ください。
